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Galileo Galilei PORTAL歌詞
1.Imaginary Friends

作詞:尾崎雄貴
作曲:Galileo Galilei

起きて苛立ちだらけの夢から覚めよう
窓をあけてねじを巻くために笑ってほしいよ
ベイビー ほら笑った
シダの葉と木漏れ日の道を汗をかいて息を切らし
走ってどこかへ行こうぜ

太陽 照りつける日差しは影を食い殺した
角をまがり川をくだり門を開けた
ここから先は

僕はいけないから 見ててあげるから
きっと楽しいから だってね君の居場所は
ここじゃないから ここじゃないからさよならだよ

起きて羽毛で包まれた夢から覚めよう
窓を開けてねじをまくために
笑えなくなった
いつかのシダの葉と木漏れ日の道は
畦を刻み時と共に年をとったらしい
急に思い立って片道切符で黄色いバスに乗る

太陽 照りつける日差しに日傘をかざした
門を開けて川を下り角を曲がる
そこから先を

私覚えていなかった 忘れてしまったんだ
忘れてしまったんだ だってね君の居場所は
ここじゃないから ここじゃないからさよならだよ


2.老人と海

作詞:尾崎雄貴
作曲:Galileo Galilei

「I love youは私たちの30年を食べてしまった」
父さんの声は冷たく響いて暗闇を伝っていった
その声に捕まりたくなくて僕は家の裏口から
白銀色の庭にいる犬のジョンと旅にでた
それは

I love youを見つけて 見つけて捕まえてさ
それから えっと どうしよう? ジョンは尻尾を振るだけ
そう とにかく元通り 元通りにさせてやるさ
そして きっと クリスマス 3人で食べるシチュー

知らない街の街道で若い二人がキスをしていた
I love youが現れて僕とジョンを笑ってるよ
リュックサックの中には3ドルぽっちと吹きガラスの瓶
二人が吐いた白い息 瓶の中に捕まえたのに

I love youはいなかった いなかったよ どうしてさ
ねぇ お腹すいたよ 帰ろうかな ジョンは手をなめるだけ
そう とにかく遠くへ遠くへ行ってみよう
そして きっと海につくよ 線路のある海へ

浜辺に小さな小屋があって
ベランダで老人が海を見てた
ずっとひとりぼっち?僕は聞いた
ジョンをなでながら彼は笑った

「I love youを食べるのに70年もかかっちまった」
そう言うと僕の瓶から白い欠片をつかみとった
どうやったの?と驚く僕の手のひらにそれを落とした
「君が捕まえたんだろう?優しい坊や ほら家にお帰りよ」

I love youを見つけた 見つけた
白くてすごく小さな欠片だったよ ジョンと家に走った
家に帰ると2人が泣きはらした赤い目で 僕を待ってた
だからI love you 2人にあげたんだ

鼻声で母さんが言った
「あらこれって鯨の骨じゃない なつかしいな砂浜と線路…」


3.Kite

作詞:尾崎雄貴
作曲:Galileo Galilei

億点満点の世界を絵に描いてる君は いつも絵の具だらけさ
猫みたいな栗色の髪の毛を邪魔そうに束ねてしまうんだ

君のカゴの小鳥はいろんなことを喋った
独り言が好きなのって少女みたいに笑う

君の寂しさにどんな言葉をかけても
笑顔の裏に深く沈んでいってしまうんだ
今夜も大きなキャンバスの中で眠る
どんなに望んでもそばには行けないんだ
知っているくせに

青空のすみの方でトンビがぐるぐる舞うのを見ていたんだ
ぼんやりと筆の先が窓の輪郭を描いて迷って行き先を失った

君が吸った煙草の匂いで胸がやけた
キスしてなんだっけ?ってとぼけてる君の目は

君の寂しさ映した深い池のよう
もがいたりしないで静かに溺れていくの
僕はそのキャンバスを引き裂きたい
でないと君はずっとひとりぼっちだ
知っているんだろう

そして君は
そして君は
ひらいた窓の外
トンビの舞う空へ
鳥かごの小鳥をそっと逃がした


4.Swimming


5.さよならフロンティア

作曲:尾崎雄貴
作詞:尾崎雄貴

ハッピーフレンズ ブリキの缶をスニーカーで
つぶした つぶした
錆びた青空は明け方過ぎたら寒くなって
パーカー羽織った

リズムを刻んで喚きだしたグランジの音
誰の曲だ?って 誰かが聞いて
ハイウェイトンネル
かき消されていった歌を僕らは笑った

からっぽだった今日が鈴みたいに鳴って
流線型のライトで夜明けが酔っぱらった

さよならフロンティア
玩具の銃で悪ぶってる
今日も明日もずっと呼ぶ声を騙してさ
箱に押し込めた明日を
僕らはどこかへ捨てて
ハッピーフレンズ帰り道を忘れた

虹色の街に僕らは滑り落ちていった
散り散り埋もれて翼は割れて
玩具の銃をこめかみに当てて叫んだって
君には届かない

わかってるって
みんなアジサイの花になって
つむじ風にのって野原をさまよった

さよならフロンティア
時計の針をだませるうちは
今日も明日もずっと呼ぶ声に手をあげて
箱に押し込めた嘘が
山積みになっていく
ハッピーフレンズ帰り道を忘れた

それでもなんだか楽しくて
頭も心もどうにかなって
そうやって僕はいつの間にか
笑えるようになっていくから

さよならフロンティア
玩具の銃を捨てにいこう
今日を明日をずっと繰り返さないように
胸にしまった体かを
取り出しては思い出せる
アジサイの咲いた帰り道で会おうか


6.Freud

作詞:尾崎雄貴
作曲:Galileo Galilei

裸足のパニック
スプライト裂く研究繰り返した
孤独家のキッズは生まれ変わらない
きっと死ぬ事もなくて
夢中で恋した
歯抜けのサムは僕らが殺した
イチイの木の下に埋まってる
どんな事件もこの街じゃ砂みたいさ
そうだろ

ヒマワリ畑の中で一着を競いあっていた
こするような金色の毛布
僕らは眠らずにはいられないよ

聖の丘ゴルゴタよさらば
僕は教会でウソをついたんだ
つまるところ全てはバレることで
ここにはいられない
最後の夜 街を抜け出した
走るメロスとすれ違った
どれくらいの距離を走っていたのか
ひどく疲れて

ヒマワリ畑の中で一着を競いあっていた
こするような金色の毛布
ああもう眠らずにはいられないよ

バイバイすべてのこと
バイバイすべてのこと
ヒマワリがずっとここにおいでと僕を呼んでいる
そして君がきっと
イチイの木の下で待っている


7.Good Shoes

作詞:尾崎雄貴
作曲:Galileo Galilei

それは同じ汚れ具合のダサい靴を選んで履きこなす日々で
みかげ石を滑るように僕らはふわりと恋をしたんだ

二人はだれもしらない水たまりで遊んだ
逆さになった空で裸足を染めながら飛んだり跳ねたりして

夕暮れ
なんか飽きてきた僕らは
真っ青になった足をスニーカーで隠して
グッドシューズ
これはグッドシューズって笑う

のびきったテープみたいに幸せはいつでも半音下がりで
このままじゃ ああいけないよって起き抜けの君が歌うように言うんだ

二人であの水たまりが枯れていくのを見た
真上で鳴いたトンビが僕らに何かを呟いているよ

羽が生えたらきっと全てが空に舞ってしまうよ

夕立
君が別れをつげた
真っ青だった足を雨で洗い流して
グッドシューズ
グッドシューズを履こう

YOU KILL ME too much too much


8.明日へ

バイバイ手を振るサンデーモーニング〖挥手说再见的星期天早晨〗
冬の空迫った昼下がり〖冬日之空迫近的下午〗
焦りに背中を押されて飛んでった〖被焦虑推着身背飞走了〗
だいたい頭は冴え渡って〖头脑基本清醒过来〗
東の国からの逃避行は〖东之国的逃避之旅〗
オートマティックのフライトになった〖变成了一场自动操作的航空飞行〗

呼吸は深くなっていく〖呼吸愈渐加深〗
ランナーズハイの向こうまで昇りつめていく〖一步一步登上长跑旅途的彼岸〗
開いていく天の窓から刺すような胸の痛み〖从敞开的天窗上洒下刺心的痛〗
眩しすぎるほど〖过于晃眼〗

進化する夢 進化する歌は〖进化的梦想 进化的歌曲〗
馳せる 馳せる 馳せる 馳せる〖驰骋 驰骋 驰骋 驰骋〗
錆びないように〖但求不生锈〗
終わりのない 終わりのない〖永无终止 永无终止〗
明日へ 明日へ 明日へ 明日へ〖朝明天 朝明天 朝明天 朝明天〗
また 歩いている〖又再迈出步伐〗

僕らが見上げた明日の太陽〖我们所仰望的明日太阳〗
空の雲凍って降り注いだ〖从冻结的云中照耀而下〗
心の隙間を狙って突き刺さる歌〖瞄准心灵缝隙直刺而入的歌声〗
止めていた時間が動き出して〖静止的时间再次流动〗
希望の光に向かう道は〖通往希望之光的道路〗
間違いじゃないと自分で決めたんだ〖不会有错 自己已经认定好了〗

迷いを捨てれば馬鹿になった〖抛弃迷茫整个人都变傻了〗
ここにいたって陽は落ちて 焦り繰り返した〖留在这里日落西山 焦躁徘徊不断〗
複雑に絡まったどうしようもない意味と意味を〖复杂纠结 无可奈何的意义与意义〗
首に強く巻きながら〖绞尽脑汁思考着〗

進化する日々 進化する歌は〖进化的每日 进化的歌曲〗
馳せる 馳せる 馳せる 馳せる〖驰骋 驰骋 驰骋 驰骋〗
錆びないように〖但求不生锈〗
終わりのない 終わりのない〖永无终止 永无终止〗
明日へ 明日へ 明日へ 明日へ〖朝明天 朝明天 朝明天 朝明天〗
もう 走っている〖已经奔上旅途〗

TVアニメ「機動戦士ガンダムAGE」OPテーマ

夢叶わぬことの美しさを〖梦未实现的美丽〗
僕らは知らずにいたいよ〖我们都不想知道〗
今は 今だけは〖此刻 唯独此刻〗
開いていく天の窓から刺すような胸の痛み〖从敞开的天窗上洒下刺心的痛〗
眩しすぎるほど〖过于晃眼〗

進化する夢 進化する歌は〖进化的梦想 进化的歌曲〗
馳せる 馳せる 馳せる 馳せる〖驰骋 驰骋 驰骋 驰骋〗
まだ〖依旧〗

終わりのない 終わりのない〖永无终止 永无终止〗
明日へ 明日へ 明日へ 明日へ〖朝明天 朝明天 朝明天 朝明天〗
まだ〖依旧〗
錆びつかないように〖但求不生锈〗


9.星を落とす

作詞:尾崎雄貴
作曲:Galileo Galilei

すばらしき音楽が街のはずれから聴こえたら
青い河のほとりで今夜も会えるんだ

白い白い君のため息
夜空にのぼってく
触れたくても触れられないのは
消えてしまいそうだから

もう星をひとつ盗んでこの街に落っことして
映画みたいに燃やして最初から始めよう
君が泣くことなんてない
誰も気がつかなくても僕には聴こえるんだ
すばらしき音楽と涙の落ちる音

あじさいの花が咲いている
丘のかげにかたっぽのスニーカー
そして僕は歌っている
埋めるように歌っているんだ

種まきの季節が近づいて
砂の城を後にした
振り返ることは決してないさ
崩れてしまうから
だんだん年をとっていくたび
あなたの声もゆるやかに老いて
次なる小さな花の種を
土の上に吐いて死ぬんだ

さあ星をひとつ盗んでこの街に落っことして
映画みたいに燃やして最初から始めよう
君に笑ってほしい
僕に気づいてほしいよ
僕には聴こえるんだ
すばらしき音楽と涙の落ちる音


10.Blue River Side Alone


11.青い栞

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

何ページもついやして 綴られた僕らの気分
どうしてか一行の 空白をうめられない

押し花の栞はさんで 君と転がす使い捨ての自転車
忘れかけの煉瓦を 積み上げてはくずした

イコールへとひきずられていく こわいくらいに青い空を
遊びつかれた僕らは きっと思い出すこともない

そうやって今は僕の方へ 押しつける陽射しの束
まだ二人はすぐそこにいるのに「どうかまた会えますように」なんて
どうかしてるみたい

一ページめくるてのひら くちびるで結んだミサンガ
ねぇ今日も変わらない今日で 雨ふれば電話もできるよ
そうやって今は君の方へ (いつのまにか切れたミサンガ)
押しつける僕の優しさを (でもなぜか言えないままだよ)
本当どうかしてるみたい

どれか一つをえらべば 音をたてて壊れる
それが愛だなんて おどけて君は笑ってた

間に合ってよかった 街は知らないふりをきめて眠った
忘れかけの煉瓦を 積み上げた場所にゆこう

海を見渡す坂をかけのぼって こわいくらいに青い空と
右手にサイダー 左手はずっと君をさがしている

そうやって塞いだ両の手で 抱きしめている春の風
まだ時間は僕らのもので「いつか、忘れてしまう今日だね」なんて
言わないでほしいよ

そうやって“今”は僕の方へ 問いつめることもなくて
まだ二人はすぐそこにいるだろう「そうだ、空白を埋める言葉は」
いや、まだ言わないでおこう

一ページめくるてのひら くちびるでほどいたミサンガ
始発電車まばらな幸せ ねぇ、今日も変わらない今日だ

本当どうかしてるみたい


12.スワン

作詞:尾崎雄貴
作曲:尾崎雄貴

アヒルのまま アヒルのまま
裸足で君とからんだり 嘆いたりした
いつまでも いつまでも
終わりを感じたくないな どこかで

まばゆい光 まばゆい光
風切りの羽を伸ばして 伸ばしていく
苦しくなったし つまらなくなったし
君は白鳥になってさ なんだか

太陽に近づいていくような毎日to毎日
心療内科の受付横の窓からみえた
砂場の如雨露に苔がむす
揺れていたブランコは一つに結ばれ
「ここにいる」なんて言葉は嘘になるんだろうな

笑ってほら 笑ったほうが
どうせ間違いになっても綺麗に見える
ねじった羽 飛ばない鳥
この街が忘れていくのは 白鳥の群れ

太陽に近づいていくような毎日to毎日
抜けていく羽に埋もれて今が終わっていく
いつしかあたりは暗くなる
街灯に集まる蝶々は死に
君と最後に放ったボールは海の向こうへ
太陽に焦がされて おかしくなったフリをしよう
「ここにいた」その言葉だけは嘘にしないで
消えていく君の影と追いかける僕の影は
アヒルのまま
アヒルのままで


13.花の狼

作詞:尾崎雄貴
作曲:Galileo Galilei

僕は鉄の爪とのこぎりみたいな牙を持ってる
頑丈な毛皮はどんな生き物も傷つけられない
花を育て
種を食べる
犬は嫌いだ
僕に似ているから

僕の住む岩場に君が迷いこんできたあの日
しばらくの間のぞいていたんだ
しまった気づかれた
こっちに駆け寄ってきた
唸ってみたのに
ぜんぜん怖がらなくて

細くて白い手が僕の首の後ろをかいた
雷にうたれたみたいに
君を好きになってしまったみたい
はじめての気持ちだったよ

その気になればすぐ

世界の半分が僕のものになるはずさ
そうしたいほど特別な気持ちなんだ
世界のもう半分は君だけにあげよう
心臓が止まるほど喜んでくれるんだろう

それから毎日君は僕のところに遊びにきた
一緒に花を育てて秋になったら種を食べた
季節が3度まわる頃に
神様が僕に放った矢が君を殺した

細くて白い手がもう僕に触れてはくれない
大好きな君は土の下で眠る
神様を探し出して
頭から食べてやるぞ

ついにその気になってしまって

世界のすべてが僕のものになったとしても
君だけがいない
どこを探してもいなくて
向日葵の種を岩場にたくさん蒔いたよ
土の下で会うときに
喜んでくれるように


14.くじらの骨

作詞:尾崎雄貴
作曲:Galileo Galilei

真っ白い君を手のひらで転がしてきた
ずいぶん前に私たちはこの場所にきていたんだ
灰色の砂が風で巻かれていったけど
ずいぶん前にそれがどこへいくのか気づいていて

砂浜と線路
海の上をはしるトレインは終着駅へ
やる気のない黄色い太陽が沈んでしまう
言葉を連ね寒さを煙にまく毛布をつくってあげる
ノートの上で眠っているような君に

くじらの骨を探してあつめてみたけれど
めんどくさくなって君にぜんぶあげたんだ
できたよって君は元に戻してくれたけど
いじわるな風がくじらを吹き抜けた

冷めていってしまう
それも今日で終わらせるんだ
車窓に揺れるランプが私をまだ迷わせようとしてるの
嬉しかったし楽しかったし辛かったし悔しかったし
それらを取り巻いていた寂しさに追われることももうないんでしょ

砂浜と線路
海の上をはしるトレインは回送列車
押し付けがましい太陽がのぼってきた
くじらになればいいと手をひいた君にね
全部あげよう
そのかわり白く小さくなってここに戻れたら
いいな